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今年もよろしくお願いいたします 新年が明けたからといって何が変わるでもない。 だが、確かに気が緩むのだろうか、外から見た外警の隊員達は少しばかり弛んでいるような気がした。 私の姿に気づくと、すっと背筋を伸ばすのが見えた。 前までと違ってその顔には笑みが付いている。 出来るなら最初からしっかりしておけ、といいたかったが…。 「副隊長、明けましておめでとうございます!」 そう元気良くされる挨拶に私も少し頬が緩む。 「ああ。明けましておめでとう」 そう答えると、何故かそのまま固まる姿に少しだけ眉を顰める。 視線を周囲に彷徨わせると、康が笑いながら見ているのに気づいた。 康の方へ向かっていくと、片手を軽く上げる。 「よ、おめでとー」 そう言われて、思わず一瞬きょとんとする。 年明けに既に会っているだろう…と思いながらも、周囲の視線に気づき、笑いながら答える。 「ああ。今年もよろしく」 そう答えた私に、康は私の髪に手を伸ばす。 その行動を何も言わず不思議に思いながらも見ていた。 康が髪の毛を軽く掬って撫でるように梳く。 さっと走らせた視線でも周囲の中には視線を逸らす者もいて、何をしているんだか、と康を見る。 笑う康が、 「相変わらず、綺麗な髪だよなー?」 そう言う。 社交辞令に近いとわかっていても、頬が赤らむのを止められない。 「…馬鹿」 思わず視線を逸らしてそう言った言葉は、明らかに照れているのがわかっただろう。 これじゃ、康を楽しませるだけだ…少しばかりそう思うと悔しい。 「せっかくだから、たまには俺にもカッコイイとか言ってくれればいいのにー」 笑いながら茶化すようにそう言う康に、一瞬ちらりと康を見て、また視線を逸らしながら言う。 「仕事してる時はな」 流石にこの言葉だけでも何故か気恥ずかしい。 またちらりと康を窺うとにっこりと笑うのが見える。 くそうっ、これじゃ負けっぱなしじゃないか…そう思い、この場に留まっても墓穴を掘るだけだと、 「もう行く」 そう言ってさっさと中へ入ってにげたのだった…。 |
| 謹賀新年SSです。
遅いですが…すみません。 今年からよろしくお願いいたします! (2007.01.09 七瀬藤)
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